読者の声1) 「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 平成27年5月21日(木曜日)
「187名の学者による公開書簡」という日本の慰安婦問題を非難した書簡がアメリカで出されたのをご存知ですね。
この公開書簡に対する疑問(率直に言えば批判)を彼らに送りました。少し長いですが。お知らせします。拡散頂けば幸いです。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
「日本の歴史家を支援するための公開書簡」に関する幾つかの考察
 我々下記署名者は、正義と公正を愛するすべての人々に代わって、上記書簡に対し我々の率直な意見を表明せざるを得ません。
 我々は、187人の著名な学者が、上記公開書簡を出されたことを知り喜んでいます。何故なら、このことは、いわゆる慰安婦問題について討議を行う際の作法について、国際的な舞台で我々の見解を表明する大きな機会を与えてくれたからです。
 我々は、上記公開書簡を読み、この書簡が、人種的偏見と真実についての誤解なしに書かれたのか疑問に思います。これは、理性的で論理的な論でしょうか。
 最初に、表題が「日本の歴史家を支援するため」となっています。この歴史家とは誰のことですか。日本の全ての歴史家ですか。限定する語なしの「日本の歴史家」という語は、日本の全ての歴史家を想起させます。もしそうなら、この表現は印象操作と呼ばれます。正確には、一部の、反日歴史家に違いありません。 
 この人たちは、「しかし、(安倍首相の)歴史認識の問題は、これらの成果を祝福する妨げになっています」と言っています。私は、これに賛成します。しかし、真逆の意味においてです。この人たちの歴史認識は、すべての悪は日本に由来するものであり、連合国の手は真白であるという大前提のもとに行われた「東京裁判」によって作られた歴史観によって捻じ曲げられたものであるように思われます。私が、日米関係の研究に従事するアメリカ人から聞いた情報によれば、アメリカ人の多数は、東京裁判は法的観点から不公正だったと思っているようです。
 我々は、この公開書簡が犯したと思われる間違いを完全に指摘します。
 彼らは、日本の慰安婦制度だけを見て、兵士の性衝動にどう対処するかという普遍的問題として議論しなくてはならないことに触れていません。この瞬間、彼らは、この普遍的問題を論じる正当性を失いました。彼らは、何故アメリカ、ソ連、韓国などのケースに触れないのですか。
 彼らは、日本を非難するために、この問題を論じているように見えますが、具体的で検証された証拠を提示できていません。具体的で検証された証拠なしに、他を非難し貶める人は、誣告の罪を犯した犯罪人です。
 恐ろしいとか残虐ななどという感情的で扇情的な言葉を使うことは、議論が理性的に冷静に行われるために避ける必要があります。
 私が観察したところ、下記の4ナイが許される時にだけ有効な論理に囚われやすい人々がいます。
 1.彼らは、彼らの意見の根拠になる証拠を検証しない。
 2.彼らは、異なる場所で起こった同様の事象との比較考証を行わず、問題を具体的に、普遍的に論じる正当性を失っている。
 3.彼らは反証をチェックしない。
 4.彼らは、その時点で有効だった法律をチェックしない。

 このように、この公開書簡は冷静で理性的な意見の表明なのか、この書簡は人種差別に満ちたヘイトスピーチのようなものになっていないか疑わしいと思います。(関野通夫)
Secret

TrackBackURL
→http://syumusyu.blog.fc2.com/tb.php/218-f4c7ad43