2014.02.07 北方領土
米極秘文書「北方四島は日本保持」 諜報駆使、スターリン熟読 2014.2.6 09:35
「ヤルタ密約」で主導権
 あす7日は北方領土の日。先月31日の日露次官級協議でロシア側は「北方四島は第二次大戦の結果、ロシア領になった」との従来の主張を繰り返した。ロシアが北方四島領有を正当化する根拠としてきたのが1945年2月のヤルタ会談で交わされた「ヤルタ密約」だ。会談直前に米国務省は「北方四島は日本が保持すべきだ」との報告書を作成しながら、ルーズベルト米大統領は一切目を通さず、逆に事前に入手したソ連のスターリン首相が熟読し、ルーズベルトが国務省の進言に従わないことを奇貨として、主導権を握って巧みに北方領土を奪ったことはあまり知られていない      (岡部伸)
 ◆ルーズベルト無視
 国務省はクラーク大学のブレイクスリー教授に委嘱して千島列島を調査し、44年12月に「南千島(歯舞、色丹、国後、択捉の4島)は地理的近接性、経済的必要性、歴史的領土保有の観点から日本が保持すべきだ」との極秘報告書を作成、ヤルタ会談前にルーズベルト大統領とステティニアス国務長官に手渡した。
 ワシントン・ポスト紙の元モスクワ支局長、マイケル・ドブズ氏が上梓した近著『ヤルタからヒロシマへ』によると、スターリンは「盗聴報告のほか、スパイがもたらす米国の説明文書も目にすることができた。共産主義の崩壊後、彼の個人ファイルにはクリール諸島(千島列島)のソ連への割譲に反対する44年12月の米国務省作成の内部文書が含まれていることが分かった。ルーズベルトはこうした問題で自国の専門家の見解を読む気にならなかったが、スターリンはあらゆる微妙な綾までむさぼり読んでいたのである」。そして「ルーズベルトが国務省の助言に従わないことを喜んだ」という。
 ◆ルーズベルト無視
 国務省はクラーク大学のブレイクスリー教授に委嘱して千島列島を調査し、44年12月に「南千島(歯舞、色丹、国後、択捉の4島)は地理的近接性、経済的必要性、歴史的領土保有の観点から日本が保持すべきだ」との極秘報告書を作成、ヤルタ会談前にルーズベルト大統領とステティニアス国務長官に手渡した。
 ワシントン・ポスト紙の元モスクワ支局長、マイケル・ドブズ氏が上梓した近著『ヤルタからヒロシマへ』によると、スターリンは「盗聴報告のほか、スパイがもたらす米国の説明文書も目にすることができた。共産主義の崩壊後、彼の個人ファイルにはクリール諸島(千島列島)のソ連への割譲に反対する44年12月の米国務省作成の内部文書が含まれていることが分かった。ルーズベルトはこうした問題で自国の専門家の見解を読む気にならなかったが、スターリンはあらゆる微妙な綾までむさぼり読んでいたのである」。そして「ルーズベルトが国務省の助言に従わないことを喜んだ」という。
 側近としてヤルタに同行したアルジャー・ヒスもその一人で、ソ連の軍参謀本部情報総局(GRU)のエージェントだった。
 ステティニアス国務長官の首席顧問としてヤルタに随行したヒスは、国務省を代表してほとんどの会合に出席し、病身の大統領を補佐した。会談19日前、米国の立場に関する全ての最高機密ファイルと文書を与えられ、ヤルタ協定の草案も作成している。そこで北方四島を含む千島列島引き渡しのアウトラインを描いた可能性が高い。ルーズベルトが国務省文書を一顧だにせず北方領土を引き渡した背景にスターリンの意をくんだヒスの働きがあったといえる。
 ◆プーチン氏も踏襲
 このヤルタ密約を根拠にソ連は、北方四島を占領し、現在も後継国家ロシアは「第二次大戦の結果、自国領になった」と北方領土を領有する歴史的正当性を主張し続けている。プーチン大統領も「ロシアが積極的な役割を果たして達成したヤルタ合意こそ世界に平和をもたらした」と評価し、31日の日露次官級協議でもヤルタ密約をサンフランシスコ講和条約、国連憲章の旧敵国条項などとともに根拠にあげたもようだ。
 しかし、そもそもヤルタ密約は、連合国首脳が交わした軍事協定にすぎず、条約ではないため国際法としての根拠をもっていない。さらに当事国が関与しない領土の移転は無効という国際法にも違反しており、当事国だった米国も法的根拠を与えていない。共和党アイゼンハワー政権は1956年、ヤルタ秘密議定書は、「ルーズベルト個人の文章であり、米国政府の公式文書ではなく無効」との国務省声明を発表。2005年にはブッシュ大統領が「史上最大の過ちの一つ」と批判している。
「ヤルタ密約」が招いたのは北方領土問題だけではない。中国、北朝鮮などアジアに共産化を引き起こした。
 8日ロシア南部のソチで日露首脳会談が行われるが、北方領土問題の原点ともいえる「ヤルタ密約」を克服して国際的に合法な国境画定ができるかが鍵となりそうだ。
※千島・樺太の領有経緯(産経記事とは別資料)
千島歴史
【用語解説】ヤルタ会談
 昭和20(1945)年2月4日から11日、ルーズベルト米大統領、チャーチル英首相、ソ連のスターリン首相がソ連領クリミア半島のヤルタで会談し、ルーズベルトは、スターリンに日ソ中立条約を破棄してドイツ降伏3カ月後に対日参戦するよう要請。見返りとして、北方四島を含む千島列島、南樺太、満州(中国東北部)に日本が有した旅順港や南満洲鉄道などをソ連に与える密約を交わした。ソ連は密約を根拠に、終戦間際の8月9日、満州、千島列島、樺太に侵攻し、北方四島を占領した。
【用語解説】北方領土の日
 1855(安政元)年2月7日に日露和親条約が調印され、日露間の国境を「択捉島とウルップ島の間」に画定したことから、北方領土問題に対する関心と理解を深め、全国的な返還運動の推進を図るため同日を「北方領土の日」と定めている。
西村真悟  北方領土に関する日露連携の世論誘導工作と「正論」

北方領土に関する、とんでもない世論誘導が行われているのを感じる。
 その誘導のために、まず、我が国の北方領土を「北方四島」と呼ぶことを常態化させる。
 その上で、四=二+二、だから、
北方四島の日露の「引き分け」は、二と二の折半になるとくる。
 
 では、具体的に「引き分け」で我が国が確保する二島とは何か。それは、歯舞と色丹だ。
 昨年と一昨年、ロシア大統領メドベージェフは、我が国の国後に不法上陸してきて国後・択捉の開発を指令している。
 そして、現大統領のプーチンは、この前大統領の行動を前提にして「引き分け」と言っているのだから、「引き分け」でロシアが取るのは国後と択捉で、日本が取る二島は、当然、歯舞と色丹となる。
 また注意すべきは、この「引き分け」は、日本国内にある「二島返還論」に呼応したものである。
 
 しかしながら、このロシアの「引き分け」と日本の「二島返還論」は、例えば等しい大きさの四つの碁石を、二と二に二等分するように見せかけて、これが「引き分け」、「折半」だと錯覚させようとしているに過ぎない。そのために「北方四島」という呼び方を利用しているのだ。
 つまり、トリックである。
 従って、引き分けや二島返還と結びついた北方四島の呼称が要注意なのだ。
 
 しかし、国後、択捉、歯舞群島そして色丹は、決して四島ではない。歯舞群島は、水晶島、秋勇留島、勇留島、志発島と多楽島からなる。
 しかもその面積は、
国後は、1490平方キロメートル
択捉は、3180平方キロメートル
色丹は、255平方キロメートル
歯舞群島は、100平方キロメートル
 ちなみに、沖縄本島の面積は、1208平方キロメートルだ。
 従って、「引き分け」と「二島返還論」は、
国後と択捉という沖縄本島を四つ合わせた面積の日本の国土をロシアが獲得し、
歯舞群島と色丹という沖縄本島の四分の一の面積の国土を我が国が返還を受けるということになる。
 領土の喪失、実に甚だしいものがあるではないか。
 
 しかしながら、日本国内の二等返還論者も、引き分け論のプーチンも、このことを承知の上で、トリックの「譲歩案」としてこの論を提唱している。
 しかも本年に入り、急速に北方領土の内の大半は、ロシアに差し上げること致し方ないとの風潮が表面にでてきて、プーチンの「引き分け」に打てば響くように呼応して二島返還論者が勢いづいてきた。
 柔道を愛する親日家のプーチンが「引き分け」と言ったではないか、今がチャンスだ、このチャンスを逃してはならない、と言う訳だ。
 総理大臣の特使とやらの御仁の、国後と択捉の間の線引き論も、この風潮に乗って思いついたか、誰かに耳打ちされたものだ。へぼ将棋ではあるまいに。
 この御仁の線引きは、択捉をロシアに渡せと言っているのだが、残りの三島の面積の合計は、択捉一島の約半分にすぎない。

 しかしながら、国土、領土とは、我々の体の一部ではないか。
 これでいいのか。
 
 仮に、二島返還つまり引き分けに我が国が乗ると言って日露会談が始まったとしよう。
 この会談が始まった時点で、ロシアは完全に国後と択捉を掌中に入れている。我が国は後戻りできない。
 それで、我が国は、歯舞群島と色丹を取り戻せるのか。
 これが問題だ・・・実は、その保証はない。
 我が国が歯舞と色丹に手を伸ばそうとすると、ロシアは、ちょっと待てと、ここから交渉をはじめる。そして、決して歯舞と色丹を我が国に渡さない。
 ロシアは、再び、この線から我が国に、さらに引き分け、折半を要求してくる。引き分けに乗った者にさらに引き分けを要求して、結局我が国の取り分を四分の一にする。
 これがロシア式の交渉だ。
 確実にそうなる。
 だから、今、ロシアの提案に飛びついてはならない。
 プーチンも、問題、いや、恐怖を抱えているから「引き分け」を言って我が国に秋波を送っているのだ。ロシアの大統領、プーチンの足下を観るべきだ。

 先日、久しぶりにビートたけしさんの「テレビ・タックル」に出演した。
 北方領土の問題が話題になった。
 そこで、番組に、歯舞か色丹の元住民の高齢の方が出演されて、二島返還を提唱している出演者に、よろしく頼むと言われた。
 それを受けて、出演者は、涙ながらに、元住民の方がお元気なうちに郷里の島が返還されねばならないと焦燥感に駆られるがごとく決意を述べた。
 そのときの関心は、完全にこの高齢の方の故郷である歯舞と色丹の「引き分け」による返還に絞られていた。
 しかし、高齢になった住民が生きている内に郷里に帰らねばならないならば、百万人の県民がいる沖縄本島の四倍の面積を持つ国後と択捉にこそ、多くの元住民がおられるのだ。
 この国後と択捉の元住民のことはどうなるのだろうか。

 私は番組で、次の通り言った(放映されなかった部分も含む)。
 我が国は歴史的には、全樺太と全千島の返還をロシアに要求すべきだ。
 まず、ロシアの前で、正々堂々と歴史の事実を振りかざして、我が国の北方領土とは、全樺太と全千島だと主張すべきだ。

 その上で、交渉をはじめる。
 決して、プーチンの引き分けに乗ってはならない。
 そして、ロシアがシベリア開発に成功するかどうかに国家の存亡がかかっているならば、ロシアに対して、我が国に北方領土を返せ、そうすれば我が国はシベリア開発に協力する、と宣言するべきである。
 シベリアと沿海州には、続々と支那人が入り込んでいる。
もうすぐ、ロシア人の数よりも支那人の数のほうが多くなり、我が国の協力がなければ、極東ロシアは支那に飲み込まれる。

 この発言中に驚いたのは、私が、シベリアの人口はいずれ支那人のほうが多くなる、既に大量の支那人が入り込んでいる、と言ったとき、二島返還論者も自民党から出席した議員も、口をそろえて「ウソだ、そんなことはない」と私の発言を野次り、否定したことだ。
 そのとき私は、彼ら対ロシア宥和論者は、何かを国民の目から隠そうとしていると感じた。

 事実は、広大なロシアのシベリアには、ロシア人は六百万人しかいない。そして既に二百万人の支那人が入り込んでいる。沿海州もしかりだ。
 ロシア大統領には、うかうかすると極東ロシアは、イナゴのように押し寄せてくる支那に飲み込まれるという恐怖感があるはずだ。
 我が国は、ここを突いて北方領土の返還をロシアに迫るべきである。海の上の小さな強奪した島に固執して、広大な資源の豊富な全シベリア、全極東ロシアを失うのか、と。

 以上で私の論は終わるが、どうか続いて、専門家のしっかりした基礎の確かな論考を読んでいただきたい。
 それは昨日三月二十六日の産経新聞朝刊に掲載された
北海道大学名誉教授、木村 汎先生の正真正銘の「正論」である。
 その結語を次に転載させていただいて本稿を終える。

「日本とロシアも先例に倣って『土地と発展』の交換を図るべきであろう。
 つまり、日本は北方四島を得るのと引き換えに、ロシア極東の発展に協力する。
 事態がこのままで推移するならば、ロシア極東は早晩、中国に飲み込まれ、事実上勢力圏に入ること必定だろう。
 もしそれを阻止し得るとすれば、ロシア極東の1250分の1でしかない北方四島の返還などお釣りが来る取引になる。
 以上は、ロシア側が決断すべきことかもしれない。
 ただ、日本人が認識すべきは、ロシアの方こそが今後、日本を必要とし、その逆ではないということである。」


平河総合戦略研究所メルマガ(2012年3月27日 NO.1364号 )転載
公立高入試、北方領土の問題必須に…北海道教委

読売新聞 3月1日(金)13時58分配信

 北海道教育委員会は28日、2014年度以降の公立高校入学試験に北方領土に関する問題を毎回出題する方針を明らかにした。

 近年の出題では正答率が5割以下にとどまっている。道教委は入試の必須問題とすることで領土問題に対する生徒の理解度向上につなげたい考えだ。28日の道議会定例会の代表質問で、柿木克弘道議(自民党・道民会議)の質問に答えた。

 道教委によると、高校入試で北方領土に関する問題が出されたのは記録が残る1958年度入試以降で約10回ある。北方4島の名称や地図上の位置といった基礎知識を問う内容だが、過去5年の正答率は3~5割だという
 北方領土は、日本の領土です。歯舞群島、色丹島、国後島、択捉島のことを言っているのではありません。樺太の南半分と、千島列島はカムチャッカ半島の手前にある占守島までの千島列島の全部が、日本の領土です。ということは、南樺太から千島列島にかけてのオホーツク海と、千島列島から南東に張り出した太平洋の広大な海域が、日本の領海です。
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北海道が危うい!ロシアの軍事脅威体験記:西田譲前千葉県議
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